- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1999/01/10
- メディア: 文庫
- 購入: 13人 クリック: 168回
- この商品を含むブログ (473件) を見る
そういうものごとの理解力とともにいまひとつかれにおいて発達していたのは,他の明治草創期の指導者たちと同様,人物の選定眼であった.人間の能力を選別してそれに一分野を担当させ,それを支援するだけで一分野の建設は一人物にまかせてしまう,という方法であった.要するにかれは秋山好古という三十になったかならずの一大尉に日本の騎兵建設をまかせておく,ということであろう.