一流の男,二流の男

一流の男、二流の男 (王様文庫)

一流の男、二流の男 (王様文庫)

成功する人間,または仕事をきちんとこなす人間には,そうじゃない人間と明確な違いがある.それはどこまで計画を立てているかの違いだ.将来をどうするかも決めていない男は,どうあがいても出世しない.今は,自分がいつ何をするか決める時代だ.

将来,リーダになりたいと思うなら,まず,自分の個性を磨かないとダメなのだ.隣の男と同じで,リーダになれるわけはない.秀でた才能と周囲が目をむく個性がないとリーダになれない.

優秀なチームは違う.慣習にも時間にも縛られていない.自由奔放なのだ.その他大勢とは違う行動に出て欲しい.そのためには,まず,外見から変えることだ.

  • 集中力がハンパじゃない.
  • 独学でやってしまう.
  • 自己中心的(わがまま)に行動するが,相手を諦めさせてしまう力を持っている.
  • 何かしら心に傷を持っている.

あなた自身に技術がなくても,威厳があれば,技術者はついてくる.だからサディストでなければならない.サディストの男には「すべてを晒さない」という美学がある.

サラリーマンの欠点はただ一つ.大金を動かせないことだ.まとまった金を動かせないのである.事業を起こした独立者たちは,自分の会社の経営のために,何百万,何千万,ときには何億という大金を動かしている.それが男の「器」の違いになって表れるのだ.

「女房に給料を渡すな」.あなたが給料の中から自分の小遣いを決め,残りを女房に渡す.目の前の女に尊敬されたければ,まず「謎作り」から始めることだ.

男は自由を奪われたら疲れるのである.夜遊びを禁じられたり,小遣いを制限されたり,浮気を絶対に許さないと言われたり,そう,女に縛られたら疲れるのだ.疲れているのは時代のせいではない.

「泣き言」を言う男は軽蔑するが,「喋る」男は軽蔑しない.なぜなら,心身症の治療法は「喋ること」だからだ.