「がんばれ」と「がんばろう」

MTBレースを観戦してて,お知り合いを見つけたら「がんばれ〜」と応援してます.
でも,応援しながらも心のどこかに引っかかりを感じてた.
その原因がスッキリしてなかったのだが・・・.


今は昔,自分がレースに出ているとき,知人らが「がんばれ〜」と応援してくれた.
でも心のどこかでは「もう勘弁してくれ〜」と思うときも多々あり.
先日の富士見レース後,ふじくんも同じように思うこともあると言ってた.
誰でも,そう思うこと(=応援をかえって重荷に思う)があるんやね.


昔,オートバイレーサーのタイガー宗和選手が「ファンのみんなが,”宗和さん,がんばってください! 外人選手に負けんといてください”と応援してくれてたけど,心の中では”自分でやってみぃ〜.あんなもん勝てるわけないやんけ”と思ってたと,当時の胸中を告白してた.
「がんばれ〜」と応援されて,ヨッシャともう一踏ん張りできるときはありがたいけど,もう出涸らし状態のときには苦痛でしかないように思う.
まだ余裕があるときに意味のある応援が「がんばれ〜」なんやないかな.


「がんばろう」.
この言葉には「(一緒に)がんばろう」という意味合いを感じる.
お前もシンドイやろうけど,俺もシンドイ.そやけど一緒に乗り越えよう,みたいな.
当然だけど,応援される側に応援する側がかける言葉ではない.
オリックスが「がんばろう神戸」を言っても良いが,ロッテが言うとオカシイねん.
がんばろう神戸」「がんばろう東北」は,同郷の人が言うから意味があるわけで,関係ない地域の人が言うとオカシイ.


話は反れたが,じゃ,いったい,レース中はどんな声援が望ましいんだろう.
「今日はカッコええぞぉ〜」「男前〜!!」「前のペースが落ちてきてるから粘れ〜」とかなんかな?


ちなみに富士見コース脇で耳にした応援には「こらぁ〜,登りが遅いのに,なにチンタラ下っとんねん!」(←女性の声でした)って愛情溢れるものもあった.
おいらがこんな応援されたら二度とレースは出んな(笑).