マネジメント

マネジメント信仰が会社を滅ぼす (新潮新書)

マネジメント信仰が会社を滅ぼす (新潮新書)

組織の中心には,経営者たちの「意志」があり,そのもとでビジネスが行われていた.ビジネスをするためには資金と労働力を効果的に使わなければならないから,マネジメントが必要になった.この段階では,あくまで「ビジネス」が主であって,「マネジメント」はビジネスを効果的に行うための理論や手法という位置づけであった.ところが,いつの間にかビジネスとマネジメントの関係が逆転した.

それを放っておくと,「顧客よりも組織を重視する」傾向が強まり,最後には社会から淘汰されることにもなりかねない.

もちろんマネジメントは必要です.だけど,あくまで主となるものはビジネスであり,ビジネスのための黒子がマネジメント.いつの間にか,マネジメントが主になってるのは主従逆転してませんか? ・・・というのが著者の警鐘のようです.