稼ぎ3割,仕事7割

WEDGEという雑誌.新幹線の売店で売っている雑誌です.グリーン車に乗ると「自由にお持ち帰りください」とタダでもらえます.ポイントで乗った(乗せてもらった)グリーン車で,他の座席のキレイそうなWEDGEを選りすぐって頂いてきました.
"読書のすすめ"という本屋さんが紹介されています.自分の目で選んだ本を発掘しては脅威の売上げを出されているそうです.店主の清水氏は,目を三角にして売上げを伸ばそうとしているのではなさそうです.

自分中心,とにかく儲ければいい.それこそが勝ち組だというモノサシに,みんな洗脳されてしまっている.助け合わずに奪い合い,挙句の果てには偽装してまで稼ごうとする.そんなモノサシは壊してしまえばいい.人から奪うのではなく,一緒に何かを生み出す日本に戻したいんです

人のためにおせっかいを焼いて,感謝して助け合ってきたのが日本人のアイデンティティーです.江戸時代は"稼ぎ3割,仕事7割"と言いました."稼ぎ"とは今のウチで言えば本を売ることで,"仕事"とは壊れた橋や埋まった溝を直したり,お年寄りの具合を見に行ったりと,誰かのために何かをすることでした.

"仕事7割"でも商いも成り立つのが一番いい.日本には,その下地があるんですから.

そんなことを考えながら,店主さんは悩んでいそうなお客さんの悩みを聞いてあげたり,一緒に食事をしたりされているそうです.
ところで,日本がオカシクなった理由として私が思っているのは

  • 経済的に豊かになって独りでも生きていける環境になった
  • 成果主義が個人の行動に垣根を作った

です.違うかなぁ?