鈍感になろう

スキル・シマノさんのページ(サイト)は更新も多く,最近はよく見ています.昔のページに遡って,ズリズリと見ていると,興味あるコメントを見つけました.畑中選手への質問コーナーで,栗村スポーツディレクターがこんなコメント(元サイト)をされています.

「心の準備」というキーワードは,これから世界を目指す若者には覚えておいて欲しいですよね.日本人が世界を目指すとき,最初から「孤独」や「不安」「不自由さ」など多くのハンディを背負っています.今,トッププロとして一線級で活躍している有名なヨーロッパのプロ選手でも,もし生まれたのが日本であったならば,レースで勝つ以前のストレスを乗り越えられずにプロ選手にすらなっていなかったもしれません.また,東欧系の選手のメンタリティに対して日本人は弱いという声もありますが,元々育った環境が違うのでメンタルに差があるのは当たり前です.今の環境で日本人が世界と戦うには,最近よく話題になる「鈍感力」が必要不可欠になります.畑中選手のコメントにありました「最初のレースで瞬殺で千切れてリタイヤし,一気に周りの見る目が変わりました」という内容ですが,選手によっては「周りの見る目が変わった」ことにすら気付かない人もいます.日本の社会で評価される「空気の読める人」だと自分でストレスをどんどん溜めて,いずれ自滅することになるでしょう.日本でもロードレースがメジャーになり,野球やサッカーの様に国内である程度の「実力」と「プロ意識」を身につけて選手が「輸出」されるようになれば,注目度も増して孤独感などは大幅に解消されるはずです.しかし,現状ではやはり良い意味での「鈍感力」か,今の文明に感化されていない「ピュア」な心を持っている少数派の人間しか,長期間前向きに続けていくことはできないのが現実ではないでしょうか.その他の日本の選手達は皆,常に多くの目に見えないストレスと戦っています.

私が海外に出て活躍しようとしているわけではありませんが,これからはもっと"鈍感"でやって行こうと思います(煩悩まみれなので"ピュアな心"とは,とても言えないのがカナシー).仕事でのボヤキを減らすには,あえて"鈍感"になると良さそうです.言い換えると,あえて"KY"になるってことでしょうか!? 
とにかく,今日から"鈍感"派へシフトです!!