今日の一冊

新装版 播磨灘物語(4) (講談社文庫)

新装版 播磨灘物語(4) (講談社文庫)

これにて完読です! お城めぐりのサイクリングをしたくなりましたね.
それにしても巻末にあった著者のあとがきを見て,かなり興ざめしてしまいました.

まれに,いやな手紙もある.たとえば「播磨灘物語」には飾磨の海浜の英賀という処にいた小勢力についてはほとんど書かれていない,まことにけしからんことである,あなたがその小勢力の子孫であったらそんな冷淡なことはしなかったろう,というもので,悪意のこもった文体の読後感が,いまでも思い出せる.
けちをつける場合の筋合いというのは,たいていはこのたぐいである.
(中略)
じつは私の家も先祖が,この手紙のぬしが言う英賀城に篭城していた.さらにいえばこの「播磨灘物語」は,その伝承が触媒になって構想がふくらんだ.

あ〜,やだやだ.