浜の上のバイオリン弾き

シオマネキ.潮招き.片方のハサミがとても大きいことが特徴のカニです.このハサミを振るのはオスの求愛活動だそうで,決して潮を招いているわけではないそうな.ちなみに英語ではFiddler Crab.バイオリン奏者という意味です.なかなかオシャレなネーミングですな.
カニなどは脱皮を繰り返して大きくなります.脱皮するときには外側の硬い甲羅は,柔らかい半透明のカバーのようになっています.これは脱皮前にカルシウムが体内に移動するためだそうです.そして新しい甲羅に,今度はそのカルシウムが送り込まれるんだそうです.さらには,鉄・亜鉛・銅などの微量金属も移動することがわかったそうです.体内に蓄積される量が増えすぎると毒作用を示しますが,不要な微量金属は脱皮する甲羅に送り込まれて捨て去るシステムがあるんですって.ほんと生命ってスゴイっす.