自転車が悪者かよ

某紙のコラム「天声人語」には先日,こんなことが書かれていました.

週末の東京を自転車で走ってみた.街道で,規則通りに車道を走ると,背後からひっきりなしに車に抜かれる.はねられやしないかと,背筋のあたりが寒くなる.(中略)とはいえ歩道では人を脅かす.ぶつかる事故が10年で5倍近く増えたというから深刻だ.(中略)歩行者への凶器とも化しつつある様は,他者への優しさを欠く時代を映しているように見える.手軽で,安全で,何より自分のペースで乗れる.自転車の持つ魅力を,どうしたら取り戻せるだろう.

あまりにヒドイ考え方だと思ってしまいます.「天下の新聞のコラムかよ?」と思わず疑ってしまいました.弱者優先からすれば,歩行者>自転車>自動車の図式は明確なわけで,歩行者・自転車・自動車と別々に走行路を設ければ済むわけです.自転車が車道の端を走るなら,自動車が自転車に危害を与えないよう,十分に注意して走るだけのことじゃん.ただ,現状では自転車と原付の走行路(車道の端)が重なってしまっている事実が見落とされているのでは? 速度域の違う乗り物を同じ走行路で走らせよう(歩行者と自転車,自転車と自動車)とする発想がそもそもオカシイのよ.
でも自転車で歩道を走るときは歩行者優先を忘れずにっ!
23km.あべ20.6.