今日の一冊

巨人軍論 ――組織とは、人間とは、伝統とは (角川oneテーマ21)

立ち寄った本屋で平積みされていたのを見つけた．阪神ファンのワシとしては思わず目をそむけたくなるタイトルやけど，著者が野村さんとなれば話は別．目次とまえがきを見て，即購入．一気に読み終えた．
Ｖ９時代つまり川上氏が監督時代の巨人に，追いつけ追い越せで必死に野村氏は苦闘されてたらしい．その巨人の強さの秘密を分析し，そしてその巨人に勝つためにどうすべきかを必死に考えられてたんやと，よくわかった．その巨人が弱い．巨人が弱いことが問題なのではなく，球界の盟主・紳士たる巨人の復活を，追いかける対象の出現として願われてますね．
そんなチームを野村氏自ら作ろうという気概はもうなくなったのでしょうか？少し，それが寂しい気がします．